お知らせ メディア 伝承・遺構 想い・写真等 2022/01/04 | 0 Comment
2021年12月25日撮影

年末年始は、雪の影響か、空気が澄み切っていて、山の上から遠くの景色まで見渡すことが出来ました。

あの日から10年を経て、整備工事が終了し、大川小学校は2021年7月18日から石巻市の震災遺構として公開が始まりました。
ここから育ててゆく (2021.7.31) ※主な報道記事・番組

以来、コロナ禍にもかかわらず多くの方々が訪れています。
たとえば、11月は大川伝承の会だけでも72団体から依頼があり、ガイドしました。
伝承の会以外のガイドもありますし、ガイドなしで見学に来る方はその何倍もいます。

遺構の整備工事が終了といっても、伝承内容については、まだまだ不十分です。
石巻市は、案内板、管理棟内の展示については「これから更新していく」としていますが、
公開から半年近くたった今もその動きは見えません。

石巻市震災遺構大川小学校は、遠くから足を運ぶ皆さんが「知りたい」ことを伝えているでしょうか?

これまで「学校で多くの命が失われた」という事実に向き合わずに事業を進めてきたように思います。
だから「何のために遺し、何を伝えるのか」という一番肝心な部分が曖昧なままです。

私たちは10年以上、資料を集め、言葉を吟味し、試行錯誤しながら伝承活動を続けてきました。
この度の遺構整備にあたっても、市に対して様々な提案・要望をしてきましたが、
それ以前に「事実に向き合う」という体制作りがなかなか出来ずにいます。
伝承についての検討会で、一度決まったはずの内容が、次の話合いで変更されたり、削除されたりしていることが何度もあり、
7月のオープンまでには間に合いませんでした。

ちょっと光が見えたかと思うと、どこからかモヤっと霧がかかる。景色が見えなくなる。

大川小の伝承が簡単でないことは理解できます。
でも、それは「やらない」理由にはなりません。霧は吹き飛ばせるし、温度が変われば消えていくはずです。

集い学ぶ大切な場所であり続けますように(2021.7.6)
朝日新聞の記事 7月27日 7月28日

◆その他 2021年のトピック
※多くの皆様からのご支援、ボランティア作業等、ありがとうございます!
3月校歌額寄贈
6月、宮城県の初任教員の研修会が、初めて大川小で行われました。
7月、大川伝承の会のリーフレットを改訂しました。
9月、全国に10万冊以上お配りした冊子「小さな命の意味を考える」を改訂しました。 
11月、復興大臣視察。 朝日新聞 石巻日日新聞
   原告団による語り部活動
12月、福島の請戸小学校等を視察しました。
伝えたいこと、知りたいこと (2021.12.12)
大川伝承の会の定期ガイドもコロナ禍の状況を見ながら再開しました。(次回は1月23日)

また、天井や壁画の経年劣化が進んでいます。要望が多い校舎内の一部公開とともに検討が必要です。
遠くへ 未来へ (2021.8.1)

◆ 伝承内容については、国内外の皆様から多くの声が寄せられており、とても参考になります。
石巻市の震災伝承室にも直接届けることができます。ぜひご意見ご要望をお届けください。  
ホームページは こちら
石巻市震災遺構大川小学校  
986-0111 宮城県石巻市釜谷字韮島94番地
0225-24-6315 FAX 0225-24-6316
Eメール:shinsaiiko-okawa@ag.wakwak.com