お知らせ 伝承・遺構 2021/12/12 | 0 Comment

2021年12月5日、みんなで福島に行きました。
昨年の岩手に続いての企画です。
2020.11.23岩手視察レポート

◆原子力災害伝承館(双葉町)
原発事故を伝える施設や場所は多くあり、迷ったのですが、最初はやはりここにしました。

伝承館へ向かうバスの窓から見える街の様子は、あの日起きたことと、10年の月日を物語っています。この風景と無関係な人はいません。

以前から交流のあった伝承館職員の平本さんが、非番の日にも関わらず駆けつけて、案内してくださいました。感謝。

プロローグは巨大スクリーンの動画。
災害の概要と伝承のコンセプトを伝えます。ナレーションは西田敏行さん。

事故の発生、その影響、人々の想いなど、いくつかのブースがあり、映像や照明など技術を駆使した展示に感心しました。お金もかけたんだろうなぁ。
展示ブース(HPより)  

それでも「もっともっと伝えるべきことがある」という声は少なくありません。
昨年9月の開館以降も、いくつか資料が追加される等、展示内容が更新されています。
内外の声を反映させながらアップデートを続けていくそうです。

ワークショップスペースでは「語り部口演」がありました。
この日は月イチのペースで原発事故のこと語っている方でした。
終盤、大川小学校の事故についてふれてくださいました。もちろん、目の前で大川伝承の会のメンバーが聞いていることは知らずに、です。巡り合わせとは不思議ですね。終了後、交流することができました。

今年の2、3月に新聞社が企画した震災の写真展が評判が良く、そのうち数十点が現在もギャラリーに展示されています。壊された風景、復興の様子、想い出の品、祈る人々・・・。
そのうち大川小に関わる写真が4点ありました。

◆請戸小学校(浪江町)   浪江町HPより
10月24日に公開が始まった請戸小学校。
順路が示されています。校舎の中にも入れました。
津波の威力とともに、学校生活の様子、
そして、あの日の避難行動が順を追って展示されていました。
写真、イラスト、端的な言葉の案内板。
歩きながらあの日の緊迫した様子が伝わってきます。

難しい用語は一切なく、分かりやすく伝えようという工夫がうかがえます。
そのためには「何を伝えるのか」が必要です。
今回、福島で感じたことは、それにプラスして「どれだけ伝えたいのか」の重要性です。

「伝えるべきこと」は「あまり伝えたくないこと」だったりします。
「伝えたいこと」は「知りたいこと」とは違っていたりします。
そこが曖昧なままでは、伝わり、響き合うことはできません。

石巻市の震災遺構として公開が始まって5ヶ月になる大川小学校の伝承も今後アップデートしていくことになっています。大いに考えさせられた一日になりました。
こちらもお読みください。→ここから育ててゆく(2021.7.31)  遠くへ未来来へ(2021.8.1)


請戸小は校舎内も見学できます。範囲を限定し、ネットやフェンス等を使い、安全に入ることができます。現在、大川小学校は校舎内に入れないことになっていますが、部分的にでも入れるように検討すべきだと思います。

平本さんは、請戸にも同行してくださいました(休みだったので動きやすかったとも言えます(^^))。あの日子どもたちが避難した大平山を案内いただき、浪江町の慰霊碑に手を合わせました。大平山は学校から直線距離で約1.5kmです。

また、浪江、南相馬の新しい道の駅にも立ち寄り、名産品やグルメもしっかり楽んできました(これも立派な視察)。平本さんはじめ福島の皆様、南三陸バスさん、お世話になりました。ありがとうございます。