事後対応の検証は不可欠(2013.12)

事後対応についてのまとめ(冊子資料「小さな命の意味を考える」14-16

カテゴリー「事後対応」これまでの投稿より

2011.3.11~2012.10.28までの経緯

主な矛盾点

2011.4.9 第1回説明会
地震による倒木で避難できなかったと説明。倒木は1本もありません。
第1回説明会

2011.6.4 第2回説明会
市教委は、学校管理下にいた9割以上の児童が犠牲になった事故の説明会をたった二回で終わらせようとしていました。

第二回説明会TBC報道番組より 【動画】
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市教委の説明の矛盾
話し合いの度に二転三転し、ストーリーが破綻しています。児童からの聞き取りメモを廃棄するなど、隠蔽の意図があったと思われても仕方ありません。

第1集
二転三転の説明

根拠が説明できない?

山に逃げようと言った児童

男子児童が「山に逃げよう」と訴えていたことを、生き残った子ども達が証言しました。しかし、市教委は必死になってその証言を「なかったこと」にしています。
「言うなよ」とサインを送る教育課長【動画】
1分11秒からにご注目ください。この様子を指摘されると「私は考え事をするとき、指を口にあてる癖があるんですよ」と説明。
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河北新報より河北新報記事より    記事全体
「(子どもの)記憶は変わるもの」とありえない発言 【動画】

子ども達は、震災後まもない時期から同じ事を証言しています。市教委の聞き取りは2011年5月。しかも複数の子どもの証言です。記憶を変えているのは、大人達の方ではないでしょうか?

2012年3月11日 現地にて 村井宮城県知事 【動画】
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2013.2.7~検証委員会の迷走
事故が起きてから2年近く経ってから、文科省主導で設置された第三者検証委員会ですが、核心に踏み込んだ議論はできませんでした。
検証委員会についてのまとめ(冊子資料「小さな命の意味を考える」18-25

20190507検証委員会記事コラ

検証委員会の迷走

第三者検証委員会の問題点・ダイヤモンドオンライン

2014.3.23検証委員会の最終報告書をうけての市教委の説明会

何も説明しない説明会

市教委説明を避ける(NHKニュースより) 【動画】

石巻市教育委員会の姿勢がよく表れている一例を紹介します。
体育館裏の山は傾斜が緩やか(9°)で、毎年シイタケ栽培の体験学習が行われていました。時期は3月。あの日も当然のように子ども達がここへの避難を訴えました。
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ところが、石巻市教委がこの場所の説明に用意した写真はこれです。
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なんと7月11日の写真。3月に草はほとんど生えていないのに。
必死になって何を守ろうとしているのでしょう?子どもの命ではないのでしょうか。

2019年10月10日、最高裁が市・県の上告を棄却し判決確定
2019年12月1日 判決を受けて市が謝罪・説明の会を設定。
「これまでの対応は遺族に寄り添うものではなかった」と認め、話し合いを再開することを確認。
「こっちこっち」