お知らせ 伝承・遺構 2019/05/21 | 0 Comment

5月19日㈰、第23回大川伝承の会語り部ガイドが行われました。

最近はこの定期ガイドに、研修や視察の日程を合わせてくださる団体も増えてきました。
少しずつですが定着してきたようです。
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小学校は運動会の季節です。

9年前、リレーや応援合戦が繰り広げられた校庭に、県内外から200名以上が参加しました。
青空が広がり、ボランティアの皆さんが植えた花が風に揺れています。
校旗

この場所で私たちが伝えたいことはたくさんあります。
この場所を訪れる方々に伝わることも様々です。
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震災遺構としてどうあるべきかは
この「伝える・伝わる」中身に左右されます。
そこを深く考えずして進めてはいけないと思います。
一方通行ではなく、響き合いながら、
遠くまで、未来まで。

気仙沼向洋高校が震災遺構として整備されました。
4階の壁に冷凍工場がぶつかった箇所が残されています。
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津波の高さと威力がまざまざと伝わってきます。
その際のコンクリート片が壁に残っています。接着してあるのです。
そのままにしていたら、やがて落ちてなくなってしまうでしょう。

「ありのままを伝えるために手を加えている」ということです。

大川小の校舎にそうすべき箇所はないでしょうか。
雨風が吹き込む度に、天井の破片が落ち、床のタイルが浮いてはがれそうです。
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「存置保存」という言葉がよく使われていますが、
何のために保存するのかを考えれば、
それは「手を付けずにほったらかし」にすることではないはずです。