5月19日㈰、第23回大川伝承の会語り部ガイドが行われました。
最近はこの定期ガイドに、研修や視察の日程を合わせてくださる団体も増えてきました。
少しずつですが定着してきたようです。
小学校は運動会の季節です。
9年前、リレーや応援合戦が繰り広げられた校庭に、県内外から200名以上が参加しました。
青空が広がり、ボランティアの皆さんが植えた花が風に揺れています。
この場所で私たちが伝えたいことはたくさんあります。
この場所を訪れる方々に伝わることも様々です。
震災遺構としてどうあるべきかは
この「伝える・伝わる」中身に左右されます。
そこを深く考えずして進めてはいけないと思います。
一方通行ではなく、響き合いながら、
遠くまで、未来まで。
気仙沼向洋高校が震災遺構として整備されました。
4階の壁に冷凍工場がぶつかった箇所が残されています。
津波の高さと威力がまざまざと伝わってきます。
その際のコンクリート片が壁に残っています。接着してあるのです。
そのままにしていたら、やがて落ちてなくなってしまうでしょう。
「ありのままを伝えるために手を加えている」ということです。
大川小の校舎にそうすべき箇所はないでしょうか。
雨風が吹き込む度に、天井の破片が落ち、床のタイルが浮いてはがれそうです。
「存置保存」という言葉がよく使われていますが、
何のために保存するのかを考えれば、
それは「手を付けずにほったらかし」にすることではないはずです。
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