お知らせ 伝承・遺構 2018/09/18 | 0 Comment

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9月17日、大川伝承の会第17回語り部ガイドが行われました。
秋空の下、県内外から100名以上の方に参加いただきました。
前日のツール・ド・東北でもたくさんの皆さんが訪れました。

あの日から7年半。
「復興」と「風化」という言葉をあちこちで見聞きします。
どちらも「進む」という言葉を伴って。

二つは相反するものなのでしょうか?
復興が進むことは、風化が進むことなのでしょうか?

2016年3月に石巻市の震災遺構としての保存が決まりましたが、
何を伝えるか、どう遺すかの議論は深まっていません。
ソフト面の議論がないままに、ハード面を作ることはできないでしょう。

でも、急ぐ必要はまったくありません。 

大川小の校舎…。
教室の隅々まで清掃が行き届いています。
花が植えられ、草がきれいに刈られ、
誰もゴミを落としていきません。

交通の便はよくありませんが、連日多くの方が訪れて
想いを深めます。
若者も語り部や伝承に取り組んでいます。

方向性はこの校舎が、校庭がしっかり示してくれています。

ここは笑顔で学び遊んだ学び舎であること。
あの日何が起きて、今日までの日々がどうだったのか。
訪れる人に語りかけています。

風化しないことが、復興の大事な要素なのだとすれば、
目指すべき未来を考えることが、復興なのであれば、
ここは「復興の最前線」と言えるのかもしれません。

排水や補強が必要な部分は早急に対処していただきたいと思います。

次回の語り部ガイドは10月28日㈰10:00~の予定です。
詳細が分かり次第、大川伝承の会フェイスブックでお知らせします。

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8ジオラマ展示室も公開しました
5 6長面のはまなすカフェでも語り部を行いました。