検証委員会等 2014/01/31 | 0 Comment

1月26日に遺族に対しての報告会が行われました。
19日の検証委員会で示された最終報告案について、疑問点、意見があれば指摘してほしいとのこと。

疑問点は、100を超えます。半分ほどの質問が次回に持ち越しになりました。
最終報告を目前に無駄に時間を延ばしたくはありません。
しかし、だからといって不十分な検証ではいけません。

100以上の疑問点があげられるものを「最終」と名付けてはいけないと思います。

たとえば、報告書案のP.27~29に山の斜度についての記載があります。

斜面はポンプ小屋裏A、崖崩れ防止工事をしたB、椎茸栽培が行われていたCの三カ所に分けて書いてあります。

「いずれの斜面においても、ふもとから100mほど入る付近までの平均斜度は20°を超え、最大斜度は30°を超える」
平均斜度と最大斜度だけの記載です。

しかし、多くの保護者が登って逃げているだろうと考えていた体育館裏の「椎茸栽培の山(C)」は9~12°(遺族が現場で計測)です。子どもはもちろん、高齢者も登れます。

しかも、助かった児童が駆け上ったのは最大斜度30度の斜面Aですし、事故の数ヶ月前に低学年の授業で登っていた山(斜面B)もややきつい傾斜でした。

迎えに来た保護者がカーラジオで聞いた内容を伝え、「あの山に逃げて」と訴えています。
授業で登ったことのある児童はもちろん、登れる山であることは全員が認識していました。

這いつくばって、泥だらけになりながら、道のない急な山を登って避難した学校がいくつもあります。

山を選択しなかった理由は斜度ではないのです。

写真1 斜面B 上はコンクリートで平坦、100人以上のスペースはある。
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写真2 平成21年夏、そのかなり上から当時の校長先生が撮影。
山から校舎 山から校舎3

山から校舎2 山から校舎3
写真3 斜面C 毎年3月に椎茸栽培の体験学習が行われていた。斜度は最大で12°山の前はマラソン大会のコース。この年にきた先生も知っている。
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