春休みに入り、たくさんの中学生、高校生が来てくれています。
あの日、小学生だったみんなです。
3月が終わります。
3月は卒業、進級の時期。
6年経ったということは、あの年に小学校に入学した子どもは卒業です。
あの3月に小学校を卒業した学年の子ども達は、高校卒業ですね。
もともと3月は別れと旅立ちの月です。
そんな3月が終わります。
天気が穏やかだったからでしょうか。
6度目の3月11日は、例年にも増して、たくさんの方々が校庭に集いました。
3月11日を迎えてどうですか?
6年経ちますがどうですか?
という質問を何度となく受けましたが、
その度に曖昧な言葉で素っ気なく答えてしまいました。
考える暇がなかった。
何度も何度も同じことを聞かれてしまい、落ち着いて考える間もなく、3月11日は過ぎました。もしかしたら質問する人が期待していたかもしれない、気の利いた言葉は思いつきませんでした。
でも、時間をとって、じっくり考えても、同じだったでしょう。
「6度目の3.11の想い」なんてとても言葉では表せません。
多くの人が、この出来事をどう受け止め、向き合っていくか、まだまだ迷っているのだと思います。
ただ、いくら迷っても、思い通りにいかなくても、子どもたちがそばで聞いていてもいいような言葉で向き合っていけばいいのだと、6年間でそれだけは分かりました。
震災伝承についての検討会が行われていますが、旧大川小学校校舎は、誰かが管理しているわけではないのに、きれいに掃除され、ゴミも落ちていない場所になりました。今日も多くの方が足を運んでいます。
そう考えてみると、時間の流れとともに何かは動いているのだと思います。
まるで、導かれているみたいに。
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29日から、控訴審が始まりました。
「学校管理下の危機管理のあり方について」一審より踏み込んだものになるようです。小さな命の意味を考える会は原告も、そうではない遺族もメンバーです。遺族以外のメンバーもいます。
折しも、栃木県で雪崩による痛ましい事故も起きてしまいました。
教育現場において、大川小の事故がどれだけ教訓になっていたか。
「想定外」「仕方がなかった」という言葉が検証で使われているとしたら、空の上からなんと思われるでしょうね。
大川小で起きたことは、国内外で大切なこととして考えようと関心が集まっています。
何が起きて、何が問題なのか、ちゃんと知りたいという声も多く寄せられます。
あの日のことはもちろん、その前後の経緯を含め、もう一度確認しながら考察をしていきたいと考えています。
3月30日の河北新報に控訴審の争点についてまとめた表が掲載されていました。
補足しました。
20170330河北新報社会面 20170330河北新報県内版 20170330毎日新聞
また、現地を訪れた際、「山の勾配が急で避難は無理だった」と思われている方が多いようですが、体育館裏の山は9°となだらかで、毎年3月にシイタケ栽培の体験学習が行われていました。あの日子ども達が避難を訴えたのはこちらの山です。ぜひ体育館の裏に足を運んでください。
山に避難しなかったのは傾斜が急だったからではありません。
詳しくはこちらをご覧ください
こちらもご覧ください。
仙台のコミュニティラジオ「FMたいはく」(78.9㎑)で毎月第4金曜日9:30の「3.11から」という番組の中で、大川小の事故についての話をしています。アプリ「サイマルラジオ」で、全国どこでも聴くことができます。お時間のある方はどうぞお聞きください。

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