夏休み

夏休みは　朝顔と　
ラジオ体操のかけ声と
耳をすませば　ふるさとの　
さえずりや　せせらぎが

ピアノのメロディ合わせて深呼吸
あの日からの私をたどる

よろこびも　悲しみも
よどみ　流れて　めぐる

行ってきますとかけ出した
小さな手のひらに　未来を握りしめて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
夕暮れのあぜ道で　
自転車の練習を
転んでも泣かなくなった　
顔を上げて前を見た

懐かしい名前を　そっと呼びながら
あの日からの私をたどる

思い出も　約束も
とけて　ほほえみ　にじむ

さよならと手をふった
小さなその胸に　しあわせ抱きしめて