検証委員会等 2013/12/29 | 0 Comment

年も押し詰まった12月29日、石巻市内で12月22日に行われた検証委員会の遺族報告会が行われました。

遺族の意見を聞いてくださる場面で、当日の校庭の様子をお話ししました。
私たちのためにCGを作ってくださった方がいて、私たちはそれを使って議論を重ねてきました。土地勘がなく、震災前の校舎の様子を知っていない検証委員の皆さんにとってもそれは役立つだろうと思って、昨日の説明で使いました。

CGを使って校庭の様子を再現し、みんなでパソコンの画面を見ながら、当日の避難行動を確認し合いました。大きなスクリーンを使わなかったのは、そうやってみんなで集まってワイワイやるためです。

遺族はもちろん、文科省や県教委の人も輪になって、位置関係の確認や新たな気づきなど意見を出し合いました。
検証委員のみなさんがいれば、輪に加わっただろうなと思います。
あんなふうに、みんなでやればいいとずっと言い続けていた形を示したかったのです。

ゼロベースとか公正中立とか、形式にこだわらず、みんなで同じテーブルで話し合えば意見も出しやすいし、一番納得がいくのだろうと思っています。
学校でたくさんの子どもの命が失われるという、あってはならない事故が起きてしまった。
その命を真ん中にして向き合うこと、それが本当の意味での公正中立だと思います。

その他、検証の疑問点、矛盾点、加えるべき証言などを出し合いました。
残念なことに、検証委員会からは事務局の首藤さんだけの参加でした。しっかり検証委員の皆さんに伝えていただきたいと思います。

次の検証委員会は1月19日です。26日に遺族報告会。
最終報告に向けての検証作業が行われることになっていますが、まだまだ材料不足の感は否めません。議論が深まることを願っています。

震災後、たくさんの出会いがありました。
すべて子どもたちが会わせてくれた方々だと思っています。
2013年はほんとうにお世話になりました、そしてご心配をおかけしました。
14年もどうぞよろしくお願いいたします。