いつもみなさんにご心配おかけしています。
ご報告です。
記録的な積雪の2月9日、
大川小事故検証委員会の最終報告書案についての「最後」の意見交換が行われました。
最後かもしれないので、疑問に思う点は曖昧にせず伝えました。
2回に渡って100以上の疑問点が出され、多くの「?」が残されたままです。
この報告を「最終」としていいのでしょうか。
何カ所か事実と違う点の削除、曖昧な記述になっている点の訂正は認めていただきました。
たとえば「山に逃げよう」と言った子供たちがいたことは断定的な記述になります。
(2年以上前に分かっていたことですが) (※結局、断定的な記述になっていませんでした。)
監視カメラ設置など、24もの提言がなされていますが、もっと精選し、具体的に書くようお願いしました。提言14「迷ったときには生徒の安全を何よりも第一に考え」の「安全」は「命」に書き換えることになりました。
でも、50分間、なぜ避難しなかったのかは、結局、闇の中です。
深く突っ込んで議論なされたとは思えません。
避難の必要性を強く感じていた、児童、保護者、地区民、先生が複数います。
すぐそばに登れる山があります。会社から連絡を受けたバスも方向転換を済ませて待機していました。
救える条件があったことは明らかです。
それなのに救えなかった。動けなかった。逃げろ!と言えなかった。
なぜ?
いくつか調べてほしいポイントを指摘し続けてきましたが、
「重要であるが、それ以上踏み込めない」のだそうです。
犠牲になった友だちのために、つらい中、一生懸命証言してくれた子どもの言葉は、最後まで信用していただけませんでした。(市教委は資料を廃棄)
一方で、重要な証言について、市教委の先生に問うと「もう忘れた」と答えるそうです。だから、検証に反映されないことになるのです。
「忘れた」と答えるのもあり得ない。
ああそうですかと済ませる検証委員会もあり得ない。
子供の命よりも守るべきものがあるのでしょうか。
大切なものを優先にできない、
おかしいと思ったことを口に出せない、
ここにいてはダメだと言えない、ずっと同じ構図です。
この国のあちこちで繰り返される同じ構図。
それを動かしたいと思ってきましたが…。
検証は、あの子たちの命に意味を持たせる作業だと思います。
警報が鳴り響く、寒い校庭で、
じっとしゃがんでいた子供たちに
もっともっと目をこらしてほしかった。
せめて、不十分な検証結果であると明記してほしいと思います。
記録されれば、何十年経っても2014年2月9日〇〇cmの積雪と分かるけど、
記録されなければ、何年か前にどこかの学校が津波かなんかで子どもが死んだんだってさ
へ~知らなかった、まあいいか、ってなる。
大災害だったから仕方なかったんだよな、ってなる。
これだけの大雪は、溶けた後も記録に残るでしょう。
これだけの事故なのに、真実は記録されないまま、消えてしまうのでしょうか。
悲しみだけが降り積もります。
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