お知らせ 2017/08/18 | 0 Comment

教室にて

大川小学校の校舎保存について検討が進められています。

あの場所は、様々な想いがある、前例のない「遺構」です。簡単に決められることは何一つありません。
保存・公開・伝承について、国内外の多くの方々が注視しています。

もう誰も通わなくなった校舎を保存し続けるのですから、
何のために保存するのか、誰に何を伝えていくのか、意義をしっかり示していく必要があります。

校舎内の立ち入りについてどうするかが報道等で話題になっています。
河北新報2017.8.18
NHKニュース
本質は「立ち入りできるかどうか」「公開するかしないか」ではなく、
なぜこの場所を遺すのか、誰に対して、何を伝えていくのかです。
その部分の言葉が足りません。報道においてもその言及を省くべきではありません。
「慰霊と防災」言うのは簡単ですが、それを具体的な言葉と形にするとどうなるのか。
その議論はようやく始まったばかりです。

きちんと伝えるためには見てもらった方がいいし、きちんと保存するためには中に入らない方がいいのは当然です。

だから、例えば、外から伝えられることもある、一部立ち入り可にしよう、あるいはガイド付きで見学させよう、遺族や卒業生は入れるようにすべきだといった意見は検討会でも上がっています。もちろん、安全管理面もクリアすべき問題が少なくありません。不特定多数の人が自由に出入りしてもいいとなると破損や事故も心配です。

校舎内は、大きく分けて二つの場所があります。
威力や方向など「津波」を伝える場所と、楽しく学び遊んだ「学び舎」を伝える場所です。
あの日まで子どもたちや先生がたしかに、ここにいたという証がたくさんあります。
全世界の人に知ってほしいと思う一方で、そっとしておいてほしい気持ちもあるでしょう。

ですから、現在の議論は「しっかり伝え、保存するためにどういう制限・ルールをつけるべきか」という方向です。
今後は、保存するにあたって大きな力となった卒業生たちの声も反映させるべきでしょう。

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何も決まっていない、誰も管理していないこの場所には、今日も多くの人が訪れています。夏休みは千人を超す日もあります。子どもたちもたくさん来てくれます。
だから、焦ることはないのかもしれません。

ただし、会議は非公開で行われたこともあり、話し合いの内容と市側の説明、メディアの解釈が若干チグハグになっています。これは、すぐにでも改善できるはずです。
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